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第976話 お控えなすって
イヌアラシ「正直に言ってみろ錦えもん」
河松「結果オーライだ怒らねぇから言え」
雷蔵「おぬし本気でトカゲと思ったんだろう？」
ぐりぐりする河松と雷蔵
錦えもん「やめろ」「やめんか」
錦えもん「拙者この戦いで死ぬのかもしれんな」
錦えもん「一生分の運を使い果たした気分でごさる」
アシュラ「だが使ったのはお前という同心を持ったおいどん達の運でもある」
菊「そうですよ錦さま」
菊「死ぬ時は1人で死なせません」
イヌアラシ「共におでん様に仕えた侍」
アシュラ「生まれも育ちも違おうが死ぬ時ゃ一生だ覚えとけ」
錦えもん「むさ苦しい男たちに言われても嬉しうないわ」
狂死郎「刀を掲げろ錦さん」
狂死郎「前哨戦はこっちの勝利だ」
錦えもん「引き受けようこの運命」
錦えもん「共におでん様の無念を晴らそうぞ」
侍たち「ウオオー！」「錦えもん殿！」「必ずやワノ国を変えるんだぁー！」
百獣海賊団戦闘員たち「すげー数」
百獣戦闘員「砲撃用意！」
百獣戦闘員「どれだけいようがこっちは戦艦」「向こうはただの渡し船だ」
カン十郎「報告だ…」「俺は与えられた役を全うした」「今やるべきことは１つ」
百獣戦闘員「鬼ヶ島への連絡は！？」
百獣戦闘員「してるんだがおそらく宴の騒ぎで気づかれず…」
河松が海に潜りカン十郎に斬りかかる
錦えもん「河松！」
河松「モモの助さまは渡さん」
カン十郎「連れていくとも魚人野郎」
カン十郎「光月はもう終わりだ」
鶴のような鳥の絵を召還するカン十郎
モモの助「河松〜！！」
河松「モモの助さま！」
カン十郎「日和も捜しだし必ず殺すぞ」
カン十郎「生きてることが分かったからな」
怒る河松「……！！」
錦えもん「腹のたつ！ずいぶん綺麗に飛ぶ鳥を描くものだな」
錦えもん「拙者たちは不細工かつ水で流れる出来損ないにしかまみえたことがないぞ」
カン十郎「さらばだお前たち」
モモの助「ギャー高い！怖い！」
カン十郎「どの道貴様らなどカイドウ様の軍隊に敵いはせぬ」
カン十郎「島に入ることもできぬわカッカッカ」
モモの助「降ろしてくれー！」
モモの助「恐い！誰かー！！」
ルフィ「おいどこ行くんだカン十郎！モモ！」
ヤクザたち「うおーモモの助様が」
ヤクザたち「モモの助様を返せ！」
サンジ「カン十郎が内通者だったって事でいいんだよなロビンちゃん」
月歩で空へ上がるサンジ
ロビン「そうみたいね助けなきゃ」
チョッパー「ルフィ〜カン十郎は敵のスパイだったって！」「モモが連れていかれる！」
ルフィ「え〜〜！？」
ルフィ「ホントか！？ずっと！？」
ルフィ「あんのヤロ〜」
ウソップ「撃ち落としてやる」
サンジ「ん？何だこの雲」
錦えもん「ダメだサンジ殿引き返せ」
錦えもん「悪い予感がする」
カン十郎「墨雲」
錦えもん「どうせまた見たこともない技を」
カン十郎「降れ墨の矢」
カン十郎「浮世夕立ち絵図」
侍たち「うわあああ」「舵をきれ」
モモの助「やめてくれカン十郎みんな死んでしまう」
カン十郎「そうともみんな死ぬんだやっとな」「お前の父おでんと…」
カン十郎「お前の母トキが希望をぶら下げあいつらの死期を20年引き伸ばした」
カン十郎「しかし屈強な侍達の大将は…高所に怯える様な中身のない臆病なガキ」
カンできる「カッカッカ笑える話だ」
モモの助「拙者が光月おでんではないことは拙者が一番わかっておる」
モモの助「誰よりもわかっておる」
モモの助「みな聞こえるか」
侍たち「モモの助様！？」
モモの助「全員拙者のことは気にするな」「それは敵の思う壺でござる」
モモの助「拙者は1人で逃げて見せるゆえ」「カイドウオロチを討ち果たしワノ国を守ってほしい」
モモの助(どうしよう…ムリだ…)
モモの助(これでは助けてもらえぬ…でも…)
侍たち「だー！何という幼気で神々しいお言葉…」「モモの助様…」
ルフィ「モモのくせに男を見せたな」
ルフィ「そうだモモ！お前はビビりのアホガキのくせに！威張ってるだけのチョンマゲチビなんだ！」
侍たち「誰だあの野郎叩っ斬れ！」
ルフィ「何とか生き延びろ必ず助けに行く！」「友達だからな！」
涙を流し何度もうなずくモモの助
ルフィ「行くぞ鬼ヶ島」
フランキー&ウソップ「おう！」
フランキー「一隻逃げてくぞ」
ルフィ「どうせ同じ方向だ」
錦えもん「みな無事か」
侍たち「怪我人とダメになった船が数隻」「早く島へ上陸しよう海で死ぬなんて無念でしかねぇ」
しのぶ「錦様ごめんなさい」「わたすがついてて…」
錦えもん「お前が無事でなりよりだ」
錦えもん「モモの助様もまだ命は取られまい」
雷ぞう「おぬし顔面どうした！？」
狂死郎「色々あるのさ急ごう」「会えて嬉しい」
ロー「おいここは侍の駐屯所じゃねぇぞ」
赤鞘たち「世話になる」
ロー「世話しねぇよ下りろ」
キッド「麦わら達に遅れをとるな」
部下たち「おう」
突如、砲台が飛んで来て侍たちの船に被弾する
侍たち「ギャアア」
ウソップ「逃げた船からだ」
フランキー「長距離方向！？」
ウソップ「間合いをとってたんだあいつら」
ナミ「あんな遠くから？」
百獣戦闘員「ギャ〜ッハッハ」
百獣戦闘員「ワノ国の兵器は精度がいい」「武器工場のお陰で色んな武器が揃ってるぜうちにゃ」
ヤクザ「船を下げろもっと距離を」
船に被弾する
ヤクザ「うわあああ」
ロー「くそ…やけにあっさり逃げたと思えば」
ルフィ「全速前進！近づくしかねぇ」
キッド「侍の船が何隻沈もうが知ったことか」
次々と撃ち落とされる侍たちの船
狂死郎「まずいこの距離を保たれたら皆沈んじまうぞ」
百獣戦闘員「だははは勝負ありだ」
百獣戦闘員「手も足も出せまい」
百獣戦闘員「ん？」
？？？「槍波」
百獣戦闘員たちの船が貫かれる
百獣戦闘員「うわぁ船に穴が！」
百獣戦闘員「長距離砲がぁ」
ブルック「なにか起きてますね」
ロビン「海で死んだ赤ん坊の霊に取り殺されてるのかしら…」
ウソップ「もはやそれが平和に聞こえる何事だ？」
？？？「…どちらさんも」
？？？「お控えなすって」
？？？「手前生国と発しますは海底の国リュウグウ王国魚人街」
？？？「方々のお兄いさんとお姐えさん方に厄介をかけながら」
？？？「この度麦わらの親分さんに盃を頂く」「駆け出しものにござんす」
ジンベエ「人呼んで海峡のジンベエ」
ロー「ウソだろ」
ジンベエ「以後面体お見知りおきの上」
キッド「麦わらの一味に入るのか！？」
ジンベエ「よろしくお頼み申します」
ジンベエ「ワッハッハわがまま聞いて貰うてすまんかった」
ジンベエ「ルフィ！約束どおり生きて戻ったぞ！」「戦いに間に合ってよかった！」
ルフィ「ジンベエ〜〜！！」
ナミ「ジンベエ！」
ウソップ「親分〜！」
